メタルスタンピングブレスレットの作り方

メタルスタンピングとは

文字や模様が刻印された金属製の専用ツールの「スタンプ」を使って、様々な金属に文字を刻印したり模様を着けたりするクラフト技法です。通常であれば、専用の大がかりな工具や機械を用いて作られますが、個人向けの工具やツールが開発されてより身近になったため誰でもすぐに出来る技法に進化しました。

ImpressArt®とは

1952年にアメリカ ニューヨークで創業したプロ向けの老舗工具メーカーが、長年培ってきたノウハウを結集して、デザイナーやアーティスト、DIYクラフターなど個人でも “簡単にメタルスタンピングを楽しめるように”との想いで開発して誕生したメタルスタンピングのブランドです。サポートツールが豊富に揃っているため、専門知識や高度なテクニックは不要で、どなたでも気軽に楽しめます。スタンピングした文字や模様に色をつけたり、ハンマーで叩いで金属の質感を変えたりと、アイデア次第で表現や作品の幅が広がります。

ブレスレット作りに必要な道具

  • レタースタンプもしくは デザインスタンプ
  • Ergo-Angle™スタンピングハンマー
  • スチールブロック(台座)
  • ブレスレット用ブランク
  • ペイントマーカー
  • ものさし
  • ペン(ボールペンなど)
  • 拭くもの(ティッシュなど)
  • スタンプガイドシール
  • ブレスレットベンディングバー
  • ブレスレット用プライヤー

youtubeで覚えるブレスレットの作り方

インプレスアートが公開しているメタルスタンプの動画です。

手順で覚えるブレスレットの作り方

ブレスレットブランクに刻印する

tech.1

刻印するデザインをブレスレットのどの位置に配置するか分かりやすくするため、ものさしをあててブランクの中心にペイントマーカーで印を入れます。

tech.2

スタンプストレートテープでブランクを台座に固定し、その上からブレスレットガイドの中心線(太いオレンジ線)とtech.1でブランクに付けた印を合わせて、ブレスレットガイドの両端にある緑色の目盛りを基準にして、左右同じ位置になるようにブランクと平行にブレスレットガイドをブランクの上から貼ります。

POINT

6mm幅のブランクの場合は、ブレスレットガイドの一番上のラインに合わせて貼り、10mm幅のブランクの場合は、ブレスレットガイドの一番上のラインと一目盛り下の間に合わせて貼るとブランクの真ん中にデザインが配置しやすくなります。

tech.3

デザインの配置を決めて、刻印したい文字の下書きをブレスレットガイドに書く。

POINT

ペンで傷つけないように、ブランクの上には書かないように注意してください。
ブレスレットの中心にデザインを配置する場合は、デザインの中心文字(模様)が、ブレスレットガイドの中心線(太いオレンジ線)辺りにくるように書きましょう。

tech.4

刻印するスタンプを、まっすぐ垂直にブランクの上にあてます。そのままスタンプを手前に滑らせるように移動させ、スタンプの文字下側とブレスレットガイドの上側をぴったりとくっつけることで綺麗に刻印できます。スタンプを滑らせる際、力をいれすぎてブランクに傷をつけないように注意してください。

POINT

スタンプの側面に刻まれているImpressArtのロゴが見えるように持つことで、正しい向きで刻印することができます。ただし、数字の「9」は「6」のスタンプを逆さにして使用するので、ご注意ください。
また、アルファベット小文字「j」「p」「q」「y」のような、下揃えのベースラインからはみ出ている箇所がある文字は、少しブレスレットガイドにかぶって刻印すると文字のバランスがとれます。

tech.5

スタンプがブランクと垂直になるように、指でしっかりと固定し、ハンマーでスタンプの上部をたたきます。力を入れすぎると、位置がブレることがありますので、適度な力で叩いてください。「力が弱すぎるかな?」と感じた場合は、スタンプをあげずにそのまま再度叩いてください。スタンプのサイズが大きい場合やデザインが繊細な場合は、より強い力で叩く必要があります。全ての刻印を終えた後は、ブレスレットガイドをはがしてください。

POINT

再度ハンマーで叩く際は、スタンプの位置がずれてないかを注意してください。スタンプの位置がずれた状態で再度叩くと、文字や模様が綺麗に刻印されません。

tech.6

刻印した文字や模様をよりはっきりと目立たせるためには、ペイントマーカーを使用します。ペイントマーカーで刻印された文字や模様に色を塗った後で、ティッシュやタオルなどで余分なインクを拭き取ってください。そうすることで、刻印した箇所にのみインクが残り、文字や模様がよりはっきりと目立つようになります。

POINT

刻印がしっかりできてないと刻まれた溝が浅く、インクが入りにくい場合があります。
文字や模様に色が入りにくい場合は、ペイントマーカーで色を塗った後、数分放置してから余分なインクを拭き取るなど試してみてください。

ブレスレットを形成する

tech.1

ブレスレットベンディングバーの溝にブランクを差し込んで、抜けないように指で固定し、90度になるまでゆっくりと曲げます。反対側も同様にして曲げます。

tech.2

ブレスレット用プライヤーを使ってブランクを細かくプレスして、全体が滑らかな丸みになるように形を整えます。

POINT

ブランクの中心部分は、プレスしすぎると丸みがつきすぎてブレスレットのサイズが小さくなるので、サイズを見ながら少しずつプレスしましょう。